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ワタリガラスの背中
彼の、もはやくすんだ右の一歩、朧な左の一歩すら覚束無いと、誰の目にも投影される歩みには、白を黒に、生を死に、氷塊させ、死を生に、黒を白に、彫刻する力がある。彼を視、聴き、殊に彼に触れた時が、反転した世界を生きる転換点となったことを誰が知ろう。
園やパペット達や劇場の中を歩むとき、白い後光を纏う黒、モノクロームの呪いを彼と同じくかけられた者と擦れ違うことがあった。彼らは、その呪いから力を創造し得たときある使命を知ることになる。
黒の女は視た、男が、男の背に増殖する無数の穴のせいでやがて無に帰す未来を。黒に溺愛される男を救う術を、黒の女は知らなかったし、それを知っていたとして男に施術することは我が分を越えていると直観した。
ある日、彼は道端で独楽のように、しかし無軌道に回転し続けている嘲笑好きの女の領域に差し掛かった。彼は女を厳しく見据えたかと思うと途端に死の香りを放ち出し、光を放棄した者に独特の瞳で、天を一度きり仰いだ。
次の日の朝、彼は女の傍らで目覚めた。彼は女の存在とは別次元に消え去りたい心地で、起き上がると、白い目眩に撃たれ、女の引力には、彼のモノクロームに対する力を緊縛させ、彼を激しい色の世界に陥れる陰謀があると知った、そのときには、女を抱いていた。
男は使命に駆られたのだと、己に鞭を浴びせることがあったが、その鞭を持とうとした己があったとき既に、知っていたのだ、男は、それ自体が刑の執行者たる過去を背負ってしまった。彼は常に、懺悔を済ましてから事に及ぶ。
その背中を持つ者は、力の意義を影の裏に忍び込ませてはならない。背はまたひとつ増えた穴達に支配権を握られている。自らの死に自らを導く男は、背中に引導を渡される。
果たして彼は歩んでいるのか眠っているのか抱いているのか朦朧とした意識で、やはり、道を、一歩、また一歩、過去としていく。
ハショり過ぎかもしれない。書き直すか、抜け落ちている様に感じているところに取材した詩を新たに書くか、今後の気分で。
久しぶりにこういうものを書くと、生を取り戻した心地になれていいもの。こんな趣味も持ってていいでしょう。
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Theme: 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - Genre: 学問・文化・芸術

【2005/06/16】 | Japanese Poetry | 哲学/思想詩 | trackback(0) | comment(0)
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玄晟.


Training and the experiment on various creative activities with Philosophical/Thought Poetry at the top. 哲学/思想詩を筆頭に創造的諸活動の訓練及び実験を。

Author

玄晟
  • Name:玄晟 (Genjou)
  • Male. Twenties.

    No Love, No Creation.

    O Cosmos, the motherless space
    That contains the whole of art and nature.
    My spirit settles down into an abyss with you.
    In the time, named the first half of love,
    This tranquil chaos is shining all around and
    Losing all the darkness.

    O Cosmos, now you and I become half sides of the creator.
    The universe undulates and gives me a love.
    The mortal overtakes the point of the wave and returns you a creation.

    O Cosmos, we are going to the end of the creation.
    We know when our world ends, but are affectionate to the fate.
    Let us create precious matter with existing partners until that time,
    Over and over.
..............................................




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