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存在の耐えられない軽さ
君の無邪気で幸福な日常が、俺を殺すのだ。
君は俺を生かす術を知らず、生かそうとしたこと、命を顧みたことさえ、ついぞ無かった。
君が悪戯にこしらえた檻のなかで俺は、君を見詰め、君を想い、たまに振り向いた笑顔を除いては、常に重苦しい闇が覆い被さり、俺の死に体を喜んだ。
否、あの笑顔こそが、闇の本性であったろう。

熊さん。
俺は、「私の一番大切な熊さん」でしかなかった。
少女こそが、悪魔だ。

俺は、俺を想っては、全身に吐き気を催す。

嗚呼、俺が本当に作り物で、何か、どこかしらにジッパーだとかがあって、裏返してしまえたら、死んで仕舞えるのに。
俺は、俺の、ねじ切ることのできない命が、憎い。

俺は、生かされてなどいない。
望まれた死地での絶え絶えの歩みを、さあ、死ねよ、と、小突かれ続けているのだ、その笑顔に。
俺が、俺の輝ける命によって、何か・・・失われた何かを、繕えるはずの何かを、信ずることを止められないのだ。


実際、俺はよく愛した。
あのおぞましい笑顔を奪い得たことなど、一度たりとて無い。
彼女は、幸福なのだ、俺が俺であるために。

どれほどの観念が、互いの意識を支配し、どれほどの言葉が、互いの空白を埋め抜かんと放出されていったろう。
どれほどの愛が、彼女に降り注ぎ、どれほどの愛が、一個の人間を否定したろう。


彼女の悶絶が、俺に心臓ごと染み出せてしまう程の空虚をおしえる。
彼女の囁きが、決定的に欠け落ちた歓びに震え上がらせる。
彼女の身体が、彼女は筺で俺は容れ物ですらないことを連続して、刺激するから、徹底的な絶望が、オルガスムの醍醐味となる。


俺は、生きよう。
生きて、存在・・・いや、存在感を、取り戻すのだ。
俺は、そういう意志を忘れることも、できない。

彼女は、俺を愛している。
誰より深く、愛してくれる。

俺は、彼女を愛している。
誰より深く、愛している。

分かり切っている。


即興です。
昔観た映画のタイトルを拝借しました。
B00005R236.09._PE0_SCMZZZZZZZ_.jpg

特筆すべきは、ジュリエット・ビノシュの「喜び」の身体表現です。あんなによく喜びを伝えられる人間が、他にどれだけいるでしょうか。
アンニュイな役回りもよくやっていて、この映画でも十分そういった面は観られるのですが、彼女には、喜びこそ、似合うのかもしれません。
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Theme: 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - Genre: 学問・文化・芸術

【2005/09/20】 | Japanese Poetry | 哲学/思想詩 | trackback(0) | comment(0)
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玄晟.


Training and the experiment on various creative activities with Philosophical/Thought Poetry at the top. 哲学/思想詩を筆頭に創造的諸活動の訓練及び実験を。

Author

玄晟
  • Name:玄晟 (Genjou)
  • Male. Twenties.

    No Love, No Creation.

    O Cosmos, the motherless space
    That contains the whole of art and nature.
    My spirit settles down into an abyss with you.
    In the time, named the first half of love,
    This tranquil chaos is shining all around and
    Losing all the darkness.

    O Cosmos, now you and I become half sides of the creator.
    The universe undulates and gives me a love.
    The mortal overtakes the point of the wave and returns you a creation.

    O Cosmos, we are going to the end of the creation.
    We know when our world ends, but are affectionate to the fate.
    Let us create precious matter with existing partners until that time,
    Over and over.
..............................................




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